深度游 日本のいいとこ再発見

海外暮らしから戻って日本の素晴らしさ&日本人の優しさにあらためて感動中。主に公共交通機関旅の記録です。

あと3日 さようなら三江線 一部区間不通で利用した代替バスの過酷さ!


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2017年2月、廃線間近の三江線に乗りに行ってきました。

 

雪に弱い三江線

2018年に入ってからは雪のため全線運転中止になった期間も何度かあり

旅の計画はたてたものの

行ってみても三江線に乗れないかもと覚悟しての出発でした。

 

出発日の天気予報は大雪!

でしたが、ラッキーなことに三江線は一部区間運転。

(江津から浜原まで)

一部区間だけど乗れてよかった!

 

運転休止の区間(浜原⇔三次)は

代行バスが出てました。

これは浜原駅前。

 

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 この代行バス、当たり前といえば当たり前なんですが

前駅をひとつひとつ回って行くんですね。

三江線江の川沿いを走っていて

必ずしも線路と平行に道路があるわけじゃない。

代行バスは時に線路と並走し

時に山を越えて迂回しながらひと駅ひと駅回っていくのです。

夜は街灯も少ないしね。

それも雪道を。

電車の時刻どおりに。

大変な運転技術と精神力が求められると思いました。

 

こういうのってJRバスが運行するのかと思ったら

バスには大和観光って書いてある。

調べたら島根県邑智郡美郷町にある事業者さん。

JRから委託されて、ものすごい大変な輸送を引き受けてるのか…。

(一社じゃないのかもしれないけど)

 

廃線後はどうなるのかしらと

中国運輸局のウェブサイトを見たらわかりやすく書いてありました。

 

これからは代替バスが運行することになり

その場合、江津から三次までは地元3社4路線のバスを乗り継ぐことになる。

 

朝6時台に江津駅を出て三次駅に到着するのは16時台

逆ルートはだいぶ短くて

三次を6時台に出て江津着が14時台

 

一日のうちに往復は無理(まあ、電車でも100キロ以上ありますから)

 

運賃も1.2倍から2.1倍に上がるということです。

通学利用の学生さんたちのためには自治体で一部カバーするということのようです。

 

この計画は平成35年3月まで5年間、ということになってますが

よくよく見ると

平成31年10月より利用状況の検証を行い、必要な場合は平成32年4月に見直し。

 

 とのこと。

 

そうだよなあ。バスの運転手さんが人手不足という状況のなか

利用者の増加は見込めないから厳しいでしょうねえ。

しかもこれからはフリー乗降区間も作るそうだし運転手さんの負担は増えるでしょう。

 

タイトルに過酷といれたのは

乗客側もそうですけど、運転する側のこと。

 

三江線も自然災害が多くてそのたびたくさんの人の力で乗り切ってきたけれど

これからも基本的にはマンパワーだより。

 

事故のないよう、健康を害さないよう、バスの運行が続きますよう…。

 

このノートは浜原駅に置かれていたもの。

大正時代に着工し、全線開通したのは昭和50年!

しかも全線開通する前の昭和43年にすでに国鉄から赤字のために廃線を検討されていたとか。

廃線は仕方のないこともしれませんが、それまで関わった人たちのことを思うとせつなくなります。

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